既に各種報道等でご存知かと思われますが、去る三月十一日に東北地方で発生いたしました東日本大震災では、多くの方々が亡くなり、また行方不明になっております。
地震はもとより、それによって発生し大きな被害をもたらした大津波、今なお復旧の見通しが立たない原発、それに伴う電力不足と放射能の脅威と多くの影響を与えております。先行きが不透明で尚且つ暗い話題が多い現在ですが、こういった時こそ仏教的精神に則った助け合い、思いやりの慈悲の心を持ちたいものです。我々の出来る事は些細な事かも知れませんが、自身の為すべき事をこつこつと果たして行く事こそ大切であると考えます。
住職及び副住職は、地震発生時は仁叟寺におりました。すぐに堂内及び境内などを確認。幸いなことに、仁叟寺の被害状況は、燈籠一基倒壊のみでした。茲にご報告申し上げます。
震災発生後、すぐに震災物故者精霊供養のために位牌を造り、本堂に安置申し上げました。また、義捐金募金箱を設置し、参拝者や檀信徒の皆様に募金を呼び掛けております。ほか、被災地では多くの寺院も流されました。幸いに残った寺院は、避難所や霊安所になったとも伝え聞いております。当山では、下記の通り各団体への募金をさせていただき、また被災寺院へ法衣や仏具等段ボール三箱分を早急に送らせていただきました。
一日でも早い復旧と復興を祈念しております。
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